本院の治療の特徴

本院の乳歯列期、混合歯列期からの治療は、具体的に以下のように進行します。

上下顎骨の3次元的な整形的矯正   

 5歳から10歳くらいまでの混合歯列期において上下額の前後的・左右的(側方的)・上下的(垂直的)の3D的な位置

関係を正常化させること二より、歯列の正常な状態を誘導します。

顎の活発な成長時期でもあるこのタイミングでの治療は、痛みが少なく安定した治療結果をもたらします。 

そう生症        顎の左右的サイズ(幅径)の成長促進(拡大)

顎の左右幅(幅径)が小さく、永久歯の歯幅径を許容出来ない多くの場合、永久歯列になると

そう生(乱杭歯)を発症します。

この場合歯列に対して側方に軽度の加圧をすることにより、顎全体の左右的成長が促進されます。

状況にもよりますが、月に1mm程度の成長誘導を行うことができます。

この際使用される装置は、側方向拡大装置(lateral expander plate)と呼ばれるもので、

ピクチャー 1 のように着脱式のマウスピース装置で、中央に拡大スクリューが入っています。

これを1週間に90度回転させることにより、左右的に0.25mm広がっていき、1月に1mmの拡大が可能になります。

         ピクチャー 1

上顎前突症      上顎の前方成長抑制

下顎後退症      下顎の前方成長誘導

上顎が頭部基準点に対して前方にある上顎前突症と、下顎が頭部基準点に対して後方にある下顎後退症は複合し

て発症することが多く、本症の治療は上顎の前方方向への成長抑制と下顎の前方方向への成長誘導をシンクロし

て行います。 その時使用する装置はバイオネーターというマウスピース型矯正装置です。 (ピクチャー2)

また同時に中央のスクリューで側方方向への成長誘導を同時に行うことが出来ます。

 

        ピクチャー2

 

上顎後退症      上顎の前方成長誘導

下顎前突症      下顎の前方成長抑制

上顎が頭部の基準点に対して後方にある上顎後退症と、下顎が頭部基準点の前方にある下顎後退症は複合して発

症することが多く、本症の治療は上顎の前方方向への成長誘導と下顎の前方方向への成長抑制をシンクロして行

います。 その時使用する装置は前方方向拡大装置というマウスピース型矯正装置です。 (ピクチャー3準備中)

また中央のスクリューで側方方向への成長誘導を同時に行うことができ、さらに臼歯部の下方への成長を抑制する

ことから、下顎の前方方向への成長をも抑制します。

       ピクチャー 3 (準備中)


過がい咬合症      上下額の垂直成長促進

前歯部の咬み合わせが深く、下顎の前歯が上顎の前歯に隠されたような状態が特徴である本症の治療は、

臼歯部の垂直的方向への成長促進が主要なプロセスとなります。

 治療にはオープン型バイオネータ(ピクチャー4))を使用します。

         ピクチャー 4

開咬症        上下額臼歯部の垂直成長抑制および前歯部の垂直成長促進

前歯部の咬み合わせが浅く、下顎の前歯が上顎の前歯と上下的に離れたような状態が特徴である本症の治療は、

臼歯部の垂直的方向への成長抑制が主要なプロセスとなります。 

治療にはクローズ型バイオネーター(ピクチャー 5 準備中)を使用します。これにより一定の前歯部てい出作用も期

待されます。

          ピクチャー 5 準備中

正中偏位症   片側の成長誘導

上顎もしくは下顎歯列の正中が左右側どちらかに偏位したものです。

治療としては、変位側の成長誘導を行います。

これには拡大スリットが犬歯部に斜めに入ったスプリント型装置を使用します。(ピクチャー準備中)