本院の治療の特徴

本院の混合歯列期からの治療は、具体的に以下のように進行します。

上下顎骨の3次元的な整形的矯正   

 6歳から10歳くらいまでの混合歯列期において上下額の前後的・左右的(側方的)・上下的(垂直的)な位置関係

を正常化させることは、歯列矯正においてとても重要であり、また顎の活発な成長時期でもあるこのタイミングで

の治療はその効果がとても出やすく、患者様にとっても楽に治せる時期でもあります。 

そう生症        顎の左右的サイズ(幅径)の成長促進(拡大)

顎の左右幅(幅径)が小さく、永久歯の歯幅径を許容出来ない多くの場合、永久歯列になると

そう生(乱杭歯jamination)を発生します。

この場合歯列に対して側方にある一定の加圧をすることにより、顎全体の左右的成長が促進されます。

状況にもよりますが、月に1mm程度の成長誘導を行うことができます。

この際使用される装置は、側方型急速拡大床(lateral rapid expander plate)と呼ばれるもので、

図のように着脱式のプレートタイプの装置で、真中に拡大ねじが入っています。

これを1週間に90度回転させることにより、左右的に0.25mm広がっていき1月に1mmの拡大が可能になります。

上顎前突症      上顎骨の前方成長抑制

上顎が頭蓋の基準点に対して前方にある本症の治療は、上顎全体に後方向への加圧を行い

また同時に左右方向への拡大加圧を行って成長方向を変えることにより正常化させます。

以前はヘッドギアーと呼ばれる頭にかぶる装置が使われていましたが、最近では口腔内で着脱可能な

バイオネーターと呼ばれる装置を使用するようになっています。

下顎後退症      下顎骨の前方成長誘導

下顎が頭蓋の基準点に対して後方にある本症の治療は、下顎全体を前方向への位置的誘導を行い、

また同時に左右方向への拡大加圧を行って成長方向を変えることにより正常化させます。

以前は一般的に永久歯列期になってから上顎の小臼歯を抜歯する方法が多く取られてきましたが、
本院では口腔内で着脱可能なバイオネーターと呼ばれる装置を使用して下顎を前方誘導するようになっています。
 これにより、抜歯の可能性が極めて低くなり、また上記(上顎前突症)で記したように、反作用として上顎の前方成

長抑制を行えることも2重の治療効果として利用できます。

上顎後退症      上顎骨の前方成長誘導

上顎が頭蓋の基準点に対して後方にある本症の治療は、上顎全体を前方向への位置的誘導を行い、

また同時に左右方向への拡大加圧を行って成長方向を変えることにより正常化させます。

以前は一般的にチンキャップと呼ばれる下顎の成長を抑える頭に被る装置を使用していましたが、

その場合には上顎骨の成長誘導効果はないため、本院では口腔内で着脱可能な

前方拡大型急速拡大床(antero rapid expander)と呼ばれる装置を使用して

上顎を前方誘導するようになっています。 

これにより、前歯部の逆転が正常化されるばかりではなく、下顎の前方向への成長が抑制される効果があり、

下記(下顎前突症)への治療効果も持ち合わせています。

下顎前突症      下顎骨の前方成長抑制

下顎が頭蓋の基準点に対して前方にある本症の治療は、下顎全体を後方向への成長抑制行います

この症例の場合下顎骨全体の大きさも比較的大きいことが多く、他の症例のように拡大は行わないことが

多いのですが、この症例は上顎の劣成長を伴うことが多いのが特徴です。

この症例の治療は下顎の成長促進を起因する上顎後方部の下方向への成長を抑制することによって、

正常化していきます。

この症例も以前は一般的にチンキャップと呼ばれる顎の成長を抑える頭に被る装置を使用していましたが、

本院では口腔内では上記上顎後退症で使用する着脱可能な

前方拡大型急速拡大床(antero rapid expander plate)のモディファイド型である

前方側方型急速拡大床(antero lateral rapid expander plate)と呼ばれる装置を使用して上顎後方部の下方向へ

の過剰な成長を抑制することにより、下顎の前方方向への成長を抑制することによって正常化を行います。

これにより、上顎の前方および側方成長も促進され、2重の治療効果を生じることになります。

過がい咬合症      上下額の垂直成長促進

前歯部の咬み合わせが深く、下顎の前歯が上顎の前歯に隠されたような状態が特徴である本症の治療は、

臼歯部の垂直的方向への成長促進が主要なプロセスとなります。

 治療にはオープン型バイオネータ(open type bionator)を使用します。これにより一定の前歯部圧下作用も期待されます。

開咬症        上下額臼歯部の垂直成長抑制および前歯部の垂直成長促進

前歯部の咬み合わせが浅く、下顎の前歯が上顎の前歯と上下的に離れたような状態が特徴である本症の治療は、

臼歯部の垂直的方向への成長抑制が主要なプロセスとなります。 

治療にはクローズ型バイオネーター(close type bionator)を使用します。これにより一定の前歯部てい出作用も期

待されます。

下顎骨側方偏位症   臼歯部の側方関係正常化

下顎歯列が上顎歯列に対して左右側どちらかに偏位したもので、頻度が多い原因は上顎骨の成長不全となります。

そのため治療としては上顎骨の側方方向と前方方向への成長誘導を行うことが第一選択であり、

上記下顎前突症治療で使用する、前方側方型急速拡大床(antero lateral rapid expander plate)と呼ばれる装置

を使用して上顎歯列と下顎歯列の形態を調和させることにより、下顎の位置を正常化します。